2025年4月より清永会南陽矢吹クリニックの院長を仰せつかりました上所 邦広（うえしょ くにひろ）です。

　南陽矢吹クリニックは2019年6月に開院しました。当初の透析ベッドは32床でしたが、現在は全ベッド48床を稼働して約120名の透析患者さんの治療を行っています。

　私が医師になった30年前と比べても医学の進歩は隔世の感があります。研修医時代に透析患者さんの大手術の管理で大変苦労した記憶がありますが、現在では、まだハイリスクな部分はあるものの手術など侵襲的治療の安全性は高まっています。透析患者さんの寿命も延び、元気な方が増えていますが、ヒトの本来の腎臓の機能のすべてを透析で代替することはまだまだ足りないのが実情です。それを補うには患者さんと医療者の密な協力がとても重要です。透析治療が不十分、条件が体に合っていないなどの場合はさまざまな不快な症状が現れ、それらは患者さんの生活の質の低下や余命の悪化につながります。体調の変化や症状の悪化がみられるときはスタッフに相談していただくと解決策が見出せることも多い治療です。患者さんと医療者は力を合わせてともにより良い治療をめざすパートナーの関係だと思います。

　患者さんと協力し、患者さんの声に耳を傾け、患者さんが元気で楽しく過ごせるよう、南陽矢吹クリニック職員一同、より良い治療を提供できるよう取り組んでまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

令和7年4月吉日

南陽矢吹クリニック院長　　上所　邦広